先日、安倍元首相銃撃事件という大変ショッキングな出来事が起こりました。日本の治安は保たれているのかと言った不安や民主主義社会において思想・言論の自由が奪われたような憤りを感じました。それと同時に、連日ニュースで報道されることによって子ども達に何かしらの影響が出るのではないかと危惧しております。衝撃的な映像や恐怖心をあおる場面にさらされると人間はストレスを感じる生き物です。ましてや成長期の子どもは、ニュースの場面を情報として客観的に区別する事は難しく、自分の住む地域、身近な人と結び付け、漠然とした恐怖が膨らみ心身に大きな影響が出ると考えられます。そういった惨事報道に長時間曝されれば曝されるほど、そして、たとえ子どもが遊んでいる時間、ご飯を食べている時間など、TVに集中していない「ながら見」であっても、深刻で長期的な心理的影響を与えると言われています。安倍元首相の事件だけでなく、ロシアによるウクライナ侵攻のなどTVをつけると惨事報道が必ず流れます。確かに捜査の行方や社会情勢など気になりますが、我々大人は子ども達に与えられる刺激を調整してあげる必要があります。子どもがいない時間にニュースを見る、スマートフォンなどから文字で情報を得るなど、是非ご家庭で意識していただけたらと思います。
2022
15Jul