五月晴れの空の下、外遊びやお散歩で色とりどりの花々を手にしてにおいを嗅いで、虫を捕まえて、、と実物の自然に触れながら学べる絶好の季節になりました。先日、子ども達は夏野菜植えも行い、これからどんどん成長する苗に興味を持ってくれることでしょう。さて、そんな実体験を療育の中心に据えたいとは考えておりますが、一方で最近はデジタル機器の活用も重要だなと考えております。例えばスケジュールや作業手順は、画面上でシンボルや写真をさっと並べて見せてあげられます。スマホが一台あれば、どこででもその状況に合わせた視覚支援が行えると言うのは、見通しの持ちづらい子どもにとっては、魔法の安心ツールになるでしょう。もちろん、紙とペンで書いてあげる事も有効です。しかしパニックになりかけている子にとっては『デジタル』である事で興味を持って眺め、気持ちを切り替えられる可能性もあります。そしてコミュニケーションツール(AAC)もデジタルを用いる事で準備の手間が減ったり、その子により合わせてカスタマイズできるはずです。もちろん、デジタルで遊びこんではいけません。実物の質量を感じることで運動機能、認知機能は伸びていきます。そして何より人への興味、コミュニケーションを育てるためには実体験での触れ合いが重要です。せっかくの現代社会、実体験の中に上手にデジタル機器やアプリを取り入れていく方法を模索したいと思います。